第76回日本自律神経学会総会

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会長挨拶

第76回日本自律神経学会総会 会長
堀田 晴美
(地方独立行政法人 東京都健康長寿医療センター研究所 自律神経機能研究室)

 この度、第76回日本自律神経学会総会を2023年10月28日(土曜日)・29日(日曜日)の2日間、さいたま市(旧浦和市)の埼玉会館において開催させて頂くこととなりました。伝統ある本学会総会を主催させて頂く機会を頂けたことに感謝申し上げます。

 日本自律神経学会総会は、基礎・臨床の現場で活動する専門家たちが一堂に会し、研究発表・意見交換をおこなう学際的な研究交流の場でございます。これまでの総会に引き続き、第76回総会も基礎・臨床いずれの先生方にとっても有意義な総会にするため、開催にあたり東京都健康長寿医療センター病院・岩田淳脳神経内科部長に副大会長をお引き受け頂きました。この場をお借りして御礼申し上げます。

 さて、第76回総会のテーマは、「超高齢社会における自律神経研究」とさせて頂きました。ご承知の通り、本邦は世界有数の長寿国であると共に超高齢社会でもあります。超高齢社会とは65歳以上人口の割合(高齢化率)が「21%を超えた社会」のことで、本邦では1980年代後半より高齢化率が急速に上昇し、2010年に23%を超えて超高齢社会に突入しました。一般に老化に伴い、循環器、泌尿器、消化器などさまざまな臓器に不調を抱えるようになり、これら内臓機能の調節を担う自律神経機能にも変化がみられます。老化は不可避な現象でありますが、健康な状態を可能な限り維持することが望まれます。日本はもちろん世界の高齢者が抱える健康上の問題を理解し健康寿命の延伸を達成するためには、自律神経学は必須の学問であり、今後さらなる発展が必要です。本総会では、あらゆる分野の先生方に日頃の研究・臨床での成果・知見をご発表いただき、超高齢社会が抱える課題の解決に向けて一歩前進するきっかけになりましたら幸いに存じます。

 直近の数年間はCOVID-19の流行により人と人との交流が制限され、心ゆくまで議論し尽くすことが困難な状況が続きました。第76回総会では特に、若手・中堅・ベテランの先生方に口頭発表・意見交換の場として活用して頂くため、一般演題の枠を例年よりも多く設けました。また、会場内にフリートークスペースを設置する予定ですので、会期中思う存分学術交流を楽しんで頂きたいと思います。ご参加頂く皆様にとって有意義な2日間になるよう、鋭意準備を進めてまいります。たくさんの方々のご参加を心よりお待ちしております。

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